トレーニングは朝やるか夜やるか

 この記事では,トレーニングを行う時間帯について解説している。筆者自身はここ2年は朝トレをしている。朝と夜どちらがいいかは,各々のライフスタイルによる。この記事が,自身にあったトレーニングの時間帯を見つけ,習慣化する手助けになれば幸いである。

朝トレと夜トレの違い

 トレーニングのパフォーマンスは身体的なコンディションだけではなく,脳やメンタルのコンディションにも左右される。ここでは,朝トレと夜トレそれぞれのコンディションの状態について解説する。

朝トレ

 朝トレは,起きてから1時間後トレーニングを開始するものとする。まず,身体的なコンディションとしては,あまりよくない。これは,イメージしやすいと思うが,朝起きてからすぐのトレーニングは体が起きていないためである。また,エネルギーは朝ごはんを消化することに使われるため,エネルギー不足の感覚を感じるかもしれない。一方,脳のコンディションは目覚めてすぐのパフォーマンスは最適ではないが,起床後1時間も経てば,問題ない程度のパフォーマンスは発揮する。また,朝は脳疲労がないため,脳の状態は一番いいと言える。筋力を発揮するメカニズムは,脳からの信号を運動神経を介して筋肉に伝達する。意外かもしれないが,筋力は脳のコンディションに左右される。そのため,脳のコンディションがよい朝にトレーニングすることは,パフォーマンスの面でなかなか優れているといえる。メンタルについても,朝トレをすると,達成感から一日をスタートできるため,その後の生活にも良い影響をもたらしてくれるだろう。

夜トレ

  夜トレは,仕事が終わってからトレーニングをする場合を想定する。この場合,体のコンディションは仕事の内容により異なる。肉体労働であれば,トレーニングする体力はほとんど残っていないだろうし,デスクワークでは,体力は比較的残っているだろう。脳のコンディションはどうだろうか。肉体労働にしろデスクワークにしろ,脳の疲労は溜まっている状態である。人間の脳は一日で,3万回程度の判断をしていると言われている。そのため,仕事の内容によらず夜の脳のコンディションは格段に落ちる。これは,トレーニングのパフォーマンスに確実に悪影響を与える。また,メンタルについても,仕事の不満など,ストレスを抱えた状態でトレーニングを行うことになり,集中力が低下する。多くのトレーニーは仕事終わりにトレーニングを行うことが当たり前と思っているかもしれないが,コンディションを考えるとあまりいいものではないと理解できるだろう。

結論,朝トレが最強

 ここからは,私自身が夜トレから朝トレにして起きた変化について解説する。この変化とは,もちろん身体のコンディションが良くなったことも含まれるが,特にメンタルのコンディションに素晴らしい変化があった。このメンタルの変化により,私は夜トレ派から朝トレ派に変わった。

 私は2025年8月現在,新卒1年目の社会人であり,サラリーマンをしている。筋トレを始めたのは大学院1年からで筋トレ歴3年目である。筋トレを始めた当初は夜トレをしていた。このころは,学生だったということもあり,朝早起きする習慣がなく,夜トレしか選択肢がなかった。ただ,毎日夕方になると,研究中にトレーニングが頭をよぎり,ネガティブな感情になる。また,一日研究をした後で脳疲労は溜まり,今思えばトレーニング中の集中力はかなり低下していた。ジムの環境も良くなかった。学生時代は,大学の狭いトレーニング施設を利用していた。夜になると多くの部活終わりの学生がジムを利用するため,使いたい器具を利用できないことが頻発した。この環境でのトレーニングを1年間続けたが思うように体は変わらず,納得いくトレーニンはできなかった。そこで,思い切って朝トレに切り替えた。身体的にコンディションは体感として夜も朝も変わらなかった印象ではあるが,メンタル面に大きな変化があった。当初は,早起きすることも苦手だったので,朝からトレーニングをすることは辛かったことを覚えている。しかし,ジムに行くことさえできれば,朝トレをしている同志は,自分の目指す体をしており使いたい器具を取り合うこともなく,理想の環境が手に入った。さらに,まだ他の学生が寝ている間にトレーニングを終わらしたという優越感と達成感は夜トレでは得られないものであり,そこから朝トレにはまっていった。

 現在は,朝5:30から1時間トレーニングして出社しているが,身体面,メンタル面ともに過去最高のコンディションであると思う。この理由について,私の考えを述べる。結論,睡眠の質がいいことである。朝5時に起きるために,毎日22時に寝ている。睡眠時間は7時間確保しているが,注目すべき点は,睡眠時間ではなく入眠と目覚めの良さである。朝5時に起きてトレーニングをし,一日仕事をすれば22時には眠たくて仕方がなく,ベッドに入ればすぐに寝れる。たとえ,仕事に対する不安やストレスを抱えていてもである。そのため,ストレスによりベッドで考え事をして寝付けないことがなくなり,心身ともに健康になった。これが,朝トレで得られる最大のメリットと考える。筋トレは,人生を豊かにするための手段にすぎないと私は考えている。そのため,筋トレが,身体とメンタルを整え,仕事にまでいい影響をもたらすことは最高の結果である。そして,着実に筋肉もデカくなり,理想の体に近づいている実感もある。

 寝不足で悩んでいる人や筋トレをしているのにメンタルが優れない人には特に朝トレをお勧めする。

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